メルマガ97

「森の駅発」メルマガ NO.97 2017 September

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 ★ シリーズ「想いを形に」No.5
 「『こだわり』こそ、人生を豊かにする」岡本 守生
 ★ 開発商品紹介
 「耐震健康シェルター・命守の特徴」
  ★ 幹事会便り
 「岡本代表幹事の誕生日に集う」
 ★ 新・連載エッセイ/山小屋登山隊レポート–1
 「森と山を楽しもう!」大森 明

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★シリーズ「想いを形に」No.5
「『こだわり』こそ、人生を豊かにする」岡本 守生

NHKの連続テレビ小説「マッサン」が好評のようでした。
彼の故郷の竹原市とは瀬戸内海クラブで親しくお付合いさせて戴きました。
また、余市のウイスキー工場も見学させて戴きました。

そんな関係でテレビを時折見ていますが、マッサンのウイスキーに対する
「こだわり」は凄まじいものがあります。でも何らかの繋がりがなければ、
こうした「こだわり」には到りません。例えば、社会的に尊敬されている
方との繋がりや、関係ある地域への繋がりです。更に社会への善行や利益
と何処かで結び合いたいと言う心情があります。社会的な繋がりのある人
への貢献や、繋がりのある地域への貢献をしたい等です。

田舎・地域では、講とか結いを持つ集落が主なようですが、都会では自分
の周囲で気の合う人や、親戚・同窓等の過去に縁ある人や、最近では本や、
通信に依って縁の出来た人で支え合って生活していますので、人が繋がり
の主役になっているようです。
研究や趣味の世界でも、豊かな選択眼を持ったこだわりのある人が一流の
人になっていますし、企業も一緒で、前述のマッサンのようにこだわって
一流の企業になっています。

そこで住まいに就いての「こだわり」ですが、多分こうした方々や地域と
のお付合いからでしょうが、内容はブランドだったり相性だったりかつて
耳にした品質の良さだったり、アフターサービスが良いとの情報だったり
で、住まいへの「こだわり」が出来ているように思います。

私どもがこだわるのは、大きくは自然や風土に馴染む住まいづくりです。
自然を忘れ高度に電化され更に化学物質で飾られた住宅の箱からの脱出で
あり、戦後の成長期に住宅産業が放棄した「健康の概念」を、再び住まい
に取り入れ、住む人が元気になるような室内空間の環境に戻すことです。

具体的には、高温乾燥によって木の生命を奪われた「木材もどき」を使用
しないで、自然・低温乾燥の国産の木材を使用し木の生命を活かした健康
な住まいづくりをすることにあります。
こうした「こだわり」が、私どもを動かしているのでしょう。

多分そうした家に住む人々が元気になる、と言った小さな「こだわり」に
見えるかもしれませんが、国土の環境から見ますとその小さな元気運動が
積み重なり、遡って日本の国土の70%近い森が、将来元気になる可能性が
あるのですから、これは大きな「こだわり」なのです。

森林セラピーを浴しつつ日本の森は良いねと、思わず言わずにはおれない
この時間、室内でのウッドセラピーの恩恵にあずかりつつ自然乾燥の木材
が24時間発する、セスキテルペンのセドールに感謝する時間……。
こうした自然な時間こそ自らを豊かにしているのです。
自然は、ネイチャーの訳語として取り入れたと言います。
元々はジゼンと言い、対立する概念は、人知、或いは人為とのこと。
古の賢人達は、人間の知恵には限界があると、氣が付いていたのでしょう。

                         …次号へ続く

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★ 森の駅推進協議会・健康住宅研究部会 開発商品紹介 3
「耐震健康シェルター・命守の特徴」

2回にわたり、東京ビッグサイトでの発表と、設計者・市川幹事による
開発経緯で、当会健康住宅研究部開発商品「命守」をご紹介しました。

近々、東京新聞による取材が予定されているので、さらに広く知られる
ところとなり、業界のみならず一般にも話題となるでしょう。

そこで今回はこの商品の優れた特徴を箇条書きにして、他社競合商品や
類似品との違い、優位性を改めて明確にし、メルマガ読者の理解の一助
になれば幸いと考えています。

『耐震健康シェルター・命守(いのちもり)』9つの特徴

 1.強固な耐震性。
   公的機関の耐震実験で阪神淡路大震災級の直下型大地震に影響無し
   と証明された、強固な木造モノコック構造。

 2.耐火構造。
   地震後発生する火災の延焼を防ぐため、外装を耐火ボードで包囲。

 3.煙害対策。
   給気ファンが床下設置標準装備、火災時に死亡率が高い煙害へ対策。

 4.既存の戸建住宅内にインセット。
   居住空間にシェルターがあり、いつ起るか分からぬ地震に対し安心。

 5.工事は最短3日間。
   短時間で工事が終わり、居住者は引越の必要なく生活を続けられる。

 6.価格150万円。
   当会のネットワークにより、信頼性高い設計、良質な工事、健康的
   な低温乾燥の国内木材を産地直送、が低価格で実現。

 7.仕上がり美しく、信頼出来る、伝統的な技術。
   日本の伝統木工技術を育み、屋台文化が今に残る鹿沼の職人が製造。

 8.健康的な居住を約束。
   使用木材は低温乾燥。木質本来の調湿機能、抗菌防虫効果を保持。

 9.美しい日本の森を守る活動。
   すべて国産材なので、日本の森を守る人々に利益が還元されます。

◎ 美しい仕上がりと充実の機能を、住宅内設置の実物で確認!

▼ モデルルームも含め、お問い合わせは以下の通りです。

  ■商品詳細:森の駅発 健康住宅サイト → 耐震健康シェルター 
  http://www.moriniaisareruie.com/taishin.html

  ■問合せ先:木っず(鹿沼健康住宅推進協議会)
  Tel.0289-77-5810  E-mail: kkz@mr-woodman.co.jp

  ■モデルルーム「命守」展示場;荒川区東尾久6−52–11 旧渡辺邸 
   *都電荒川線・舎人ライナー熊野前より徒歩2分
   *見学ご希望の方は上記までお問合せください。


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★幹事会報告 「岡本代表幹事の誕生日に集う」

去る9月18日(祝日/敬老の日)は当会を設立した岡本守生代表幹事
の誕生日でもある事から急遽幹事が集り、84歳を迎えられた日を祝し、
これからも長くご健勝にておられることを願った。

先ず、乾杯の挨拶に立った市川皓一幹事から、当会待望の、日本の森と
地震国に住む日本人のための「耐震健康シェルター/命守」開発報告が
あり、来年十年目を迎える当会の明日に弾みをつける幕開けとなった。

そしてこの日祝辞のため臨席して下さった小澤普照代表から、新内閣で
就任した中川環境大臣との思い出を始め、林野庁長官時代に着手された
数々の改革を伺い、当会活動の意義を改めて各自が噛み締めた。

同じく副代表酒井秀夫東京大名誉教授から、同日の朝日新聞一面記事に
お名前と共にコメントが掲載され、定刻前に出席者の間で話題となった
『林野庁「森林バンク」創設へ〜手に余る人工林管理委託』を解説して
頂いた。またかつて岡本氏が関わった活動に名前の由来を承知の道の駅
が、話題の無人自動運転バスのステーションに活用、公共交通網の廃止
や少子高齢化に悩む地域の問題解決に、一役買う情報も紹介された。

返答の挨拶に立たれた岡本代表幹事からは、昨年森林・建築各界代表を
講演者に迎えた、東京大学でのグランド・フォーラム開催、今年の耐震
健康シェルター・命守の完成等、来年創立十年目を迎える当会の歩みが
着実に進んでいる喜びと、幹事、関係者への感謝の言葉を頂いた。
また、かつて瀬戸内海クラブを結成、汚染が進む日本の海の問題に取り
組まれた頃、綺麗な海にのみ生息し、昔は日本近海、港湾、河口付近に
見られた小型鯨スナメリが、汚染した海の水質浄化の指針になると発見・
指摘された事例など、森林問題に取り組まれる以前の、我々が知らない
海の環境活動時代の体験談を伺うことが出来た。
さらに組織として、そろそろ世代交代を考えなければならぬ時期と促し、
奇しくも同月に74歳の誕生日を迎える市川幹事を指名された。

最後に柴崎則雄幹事から、そもそもの発足が小澤普照先生の主宰される
「森林塾」に集るメンバー達に、岡本代表幹事が声を掛け発足した原点
を振り返るエピソードの紹介があり、自身が今管理する先祖伝来の山林
で香木・黒文字育成事業に乗り出すきっかけとなった体験を交え、樹木
が人にもたらす効能で、これからも岡本氏には、健康で活躍できる証を
長く世に示して下さいと、全出席者の気持ちを代表し会を締めくくった。


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★山小屋登山隊レポート–1
「森と山を楽しもう!」大森 明

苗字が「大森」のせいかどうか不明だが、森に入るのが好きだ。
疲れも取れる気がする。
活動拠点のある甲信方面の森は、
地形的に森の先が山岳地帯になっているので、
いつしか森を抜けて山に登ることが多くなった。
カラマツやシラビソの森を歩き森の精気を吸って元気をもらい、
高所恐怖症にもかかわらず鎖や梯子のある岩場、
崖にへばりつく桟道などを通って登る。
やがてハイマツや高山植物に覆われた尾根道に出て、
爽やかな風を浴びる。
そして山頂で得られる展望と澄んだ空気感。

最近は同調者と「山小屋登山隊」を組んで登ることもある。
今回の「山小屋登山隊」は3名。
南アルプスの一角、三伏峠から烏帽子岳を目指した。
三伏峠は日本で標高が一番高い峠(標高2607m)。
烏帽子岳(標高2726m)は晴れていれば360°の展望が得られる山。
その手前には「お花畑」と呼ばれる高山植物の群落地。
梅雨も明けたので期待が膨らむ。

そして当日、天気予報は曇りだが、登山口では晴天だ。
森の中の登山道を登ること3時間、空にはうっすら雲がかかってきた。
三伏峠を通過し、「お花畑」に出たころには厚い雲に覆われてしまった。
黄色い小さな花が咲き乱れる「お花畑」を過ぎ、広い尾根道に出て、
烏帽子岳山頂まであと少しのところで、ついに雨がポツリポツリ。

雨具を着てザックカバーを掛け、
アタックを継続して辿り着いた烏帽子岳の山頂は
「360°の大展望」ではなく、ガスって360°ほぼ視界ゼロ。
北岳はおろか、眼の前にそびえているはずの塩見岳も見えず、
やがて本降りの雨が出迎えてくれた。

雨の下山路は足元が滑る。疲れで足腰の踏ん張りがきかない。
でも大自然は厳しく、忖度などしてくれない。
泥だらけのヌレネズミ状態で下山した。

しかし、下山後に温泉に浸かり、山小屋で一杯やる頃には、
雨中の森と山も結構楽しかったなあ、と思ってしまう。