メルマガ112

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「森の駅発」メルマガ NO.112 2018 December

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★ シリーズ「想いを形に」No.20 岡本 守生
 「市民の思考回路を停止させた住宅産業の神話」
★ 森の駅推進協議会・健康住宅研究会 市川 皓一
 「耐震健康シェルターを住宅内に!」
★ コラム 戸田吉彦
 「新国立競技場工事で違法木材使用は本当なのか?」
★ 新・連載エッセイ/山小屋通信 大森 明
 「木彫りのイノシシ」

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★シリーズ「想いを形に」No.20 岡本 守生
「市民の思考回路を停止させた住宅産業の神話」

夫々のセクションで官庁の縦割りがありますように、
また、市民・生活者にも、思考の縦割りがあります。

例えば、森林セラピーに参加して癒しを得ましても、家に帰れば、
化学物質にまみれた木材もどきの部屋での生活が待っていますが、
違和感を持つことは余りありません。

こうした非日常と日常を如何にして繋ぎ、
健康な生活に戻すかについての思考回路が縦割り思考の為、
働かなくなっているのです。

また、木の香りや、調湿作用による木のくるい(微妙な寸法変化)に、
クレームを申し立てると言った、木材に対する充分な説明と理解が、
得られていない社会になってしまいました。

前節にも述べましたように、生きている木材は、香りを発し、
健康を齎してくれる、と言った自然の摂理を、
大人になっても教わっていない、
教えようとしなかった社会を誰がつくったのか。
更に、考えようともしない、
将に思考停止の状況にした社会に恐ろしさ、愚かささへ覚えます。

共に、こうした住宅の産業化、化学化・電化への大河のような流れで、
住宅産業と言う世界に例を見ない巨大な産官学のシステムに巻き込まれて、
当然のように教育と思考が停止されたままになっているのでしょう。

一生の買い物をする際には、産官学でつくられたこうした住宅産業の神話に、
早く気付いて、「一寸、待った」、「然らば、各各あるべし」、
と立ち上がる生活者・市民になって欲しいと願うばかりです。
然らば、それを覚醒し、自己認識さすには如何にすれば良いのでしょうか。

高温乾燥で加工された「木材もどき」は、生を閉ざされ死んでいますから、
本来の木の香りもなく、調湿作用もありません。
元気を貰うにはほど遠いものです。

「住む人が元気になるような住まい」づくりこそ、
自ずから日本の森を元気にすることを、
丁寧に説明し、理解を得るようにした上で、
「木の香りのある国産材の選択」と言うスイッチを入れれば、
森の川下(設計事務所・工務店)から遡って、日本の森と繋がり、
将来、日本の森を元気にします。

このように森の自然は待っているのです。

市民・生活者は、森から元気を戴いていながら、
一部のボランティア活動を除いて、
直接、森に元気を与えるものを持っていませんが、住まいに限らず更に、
「日本の森から産出した香りある木材を使用した住まいを始めとする諸木製品」
を選択し、このスイッチを押すことで、日本の森と、自然とに繋がり、
日本の森を一層元気にすることは出来ます(元気の循環)。

かかる次第で、こうした歪んだ社会を少しでも是正したい、
と市民フォーラムは誕生致しました。
なお、「市民フォーラム」は、我々にとって、
森の駅発の重要なネットワークと位置付けております。

                              …次号へ続く

*市民フォーラムは岡本代表幹事と西村幹事が中心になって開催しているサロンです。

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★ 森の駅推進協議会・健康住宅研究会 市川 皓一
「耐震健康シェルターを住宅内に!」

先月、私たちが研究完成した、耐震シェルターの「命守」を
「東京都主催の耐震キャンペーン」で紹介いたしました。
「東京都耐震ポータルサイト」の安価で信頼できる木造住宅の、
「耐震改修工法・装置」でも推奨されていますので、ご覧になって下さい。

耐震健康シェルター「命守」は、生活空間である屋内に設置するタイプです。
主屋が外からの力で潰されても、安全な空間を維持する堅牢さが特徴です。
巨大地震が寝ている間に起きても、寝室がシェルターなら安心なのです。

☞「耐震健康シェルター・命守の耐震性」は、公的機関の試験で立証済み。
☞「標準装備で延焼時の耐炎・煙害防止」は、地震二次災害への万全な対策。
☞「短い工期」は、生活したまま引越の必要なく、経済的で好評(約3日)。
☞「直販低価格」は、木造家屋密集エリアへの普及を早く実現するためです。

■ 商品詳細:「命守」で検索できます。 

耐震健康シェルター『命守(いのちもり)』の特徴
❶ 対耐震性。公的機関耐震実験済み。強固な木造モノコック構造。
❷ 耐炎構造。耐火ボードで外装包囲、地震後に発生する火災から延焼防止。      
❸ 煙害の対策。床下給気ファンを標準装備、火災時の煙害にも安心。
❹ 価格150万円。 高品質シェルターを組立費込の低価格で実現。
❺ 工事期間3日。 短期間の工事で、引越しの必要がなく合理的。
❻ 日本の森を守る総国産材。林業に利益還元、国土を守ります。
❼ 低温乾燥木材を使用。樹木本来の調湿機能と抗菌防虫で健康に。
❽ 鹿沼職人の伝統技術。仕上がり美しく信頼出来る日本の匠。
❾ 現有戸建住宅内にインセット。寝ている間の地震にも安心。
              


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★コラム 戸田 吉彦
「新国立競技場工事で違法木材使用は本当なのか?」

ご存知の方も多いと思いますが今年8月初めインターネットである情報が流れました。
それは、東京五輪スタジアム建設に使う木材が、ペナンやマレーシアで違法伐採され、
先住民の権利を侵害して安価に調達され、ドイツやスイスの日本大使館には14万人の
非難署名が送られたが、なぜか日本のマスコミは報道しないという内容でした。

その後も大きく扱われずに、コンクリート型枠だった(だから仕方がない?)という
ネット上の騒ぎで終わった様子ですので、中にはフェイクニュースだったのか?と、
思われる読者の方もおられると思います。
その後、友人(森 摂氏)が立ち上げ編集長をしているオルタナという定期刊行物で、
取材が続いていましたので、今年一番個人的に注目した木材関連ニュースとして、
ここにその一部を引用元のインターネットアドレスと共にご紹介させて頂きます。

新国立競技場工事で違法木材使用か、NGOが調査要請
http://www.alterna.co.jp/20993

NGO「新国立競技場で使用の木材は違法の可能性」
http://www.alterna.co.jp/25487

NGO「東京五輪施設の違法木材、SMBCなど関与」(11月21日配信)
http://www.alterna.co.jp/25542
2020年東京五輪の施設建設で使用された輸入木材が、東京五輪組織委が定めた持続可能
性に適合せず、違法木材であった可能性が高いと指摘したNGO報告書の中で、「三井住
友フィナンシャルグループ(SMBC)、住友林業、王子ホールディングスの責任が大きい」
との記述があることが分かった。(富永 周也)
この報告書は、環境NGOレインフォレスト・アクション・ネットワーク(RAN、本部・
米サンフランシスコ、日本代表部・東京都新宿区)などが共同で11月12日に発表した。
RANのほか、WALHI(インドネシア環境フォーラム)など3つのNGOが作成に関わった。報告書は二つあり、それぞれ「守られなかった約束」、「ペリラス:コリンド、
土地強奪と銀行」とのタイトルが付いている。「守られなかった約束」報告書では、韓
国・インドネシアの複合企業コリンド・グループが新国立競技場など五輪関連施設向け
に供給した輸入木材に焦点を当てた。この輸入木材が東京五輪の定めた持続可能性に適
合せず、違法木材であった可能性が高いことを指摘した…(記事冒頭を紹介)

*オルタナは他にも気候変動や生物多様性、女性の活躍と働き方改革など、
創刊以来企業と社会のあり方に焦点を当てた取材と編集が貫かれた雑誌です。

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★新・連載エッセイ/山小屋通信 大森 明
「木彫りのイノシシ」

昨年の今ごろは伐採した柿の木で犬の置物(2018年の干支)をつくったが、
今年はイノシシの置物をつくることにした。材料は白樺の枝。
白樺の木は昨年の柿の木より柔らかくて加工しやすいというのが選定理由だ。
太い枝で親イノシシ、細い枝で子供のウリボウをつくった。

何年か前に親イノシシとウリボウの集団に山小屋近くで遭遇したことがあり、
数匹が眼の前を走り去った。衝撃だったのはそのスピード。
ドドドッ!という走りではなく、疾風のようにサーッ!と藪の向こうへ消えていった。
早さに眼がついていかず、シルエットというか残像で何とかイノシシだとわかった。
「イノシシが真っ直ぐ突進してきたら、横に避けて身をかわせ」と聞くが、
この時以来、イノシシの突進を避けるのは難しいのではないかと思うようになった。

ちなみに、ウリボウを連れて暮らすのはお母さんイノシシで、
時には他の母子とグループを組んで行動する例もあるそうだ。
子育ては人も動物も大変で、集団が大きいほうが助け合えたり、
リスク分散できたりして都合がよいのだろう。

一方、お父さんイノシシは交尾を終えたら、あとは単独行動が殆どとのこと。
ああ、哀愁のお父さん。個人的には何だかお父さんイノシシに親近感が湧く。
という訳で今回、白樺の木でつくった母子イノシシには、
走るスピード感ではなく「母子の絆」感を持たせ、一方、
お父さんイノシシは背中から孤独感がにじみ出るように気持ちを込めて木を削った。

だが、気持ちが入りすぎた。お父さんイノシシを削りすぎて、
お母さんイノシシより小さなサイズになってしまい、
心なしか「ふて腐れお父さんイノシシ」にも見える(すみません、お父さん)。