メルマガ108

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

「森の駅発」メルマガ NO.108 2018 August

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
 
★ シリーズ「想いを形に」No.16 岡本 守生
 「行き過ぎた化学化・電化の住宅 その結果は」
★ 森の駅推進協議会・健康住宅研究会 市川 皓一
 「住宅内に耐震健康シェルターの備えを!」
★ 新・連載エッセイ/山小屋登山隊レポート 大森 明
 「山の原水で水分補給」

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

★シリーズ「想いを形に」No.16 岡本 守生
「行き過ぎた化学化・電化の住宅 その結果は」

戦前の個人の住宅は、おおむね木造でした。
文化財に指定されている家屋など見ますと、木材と漆喰が殆どで、
釘・金具を如何に使わないで済むかの工夫があります。
また、コンクリートの建物はわずかで、戦災後の写真を見ると、
焼け野が原に残っているコンクリート建物の残骸は数えるほどです。

戦災や引揚による需要増から、戦後、急造の住宅が必要になり、
その結果日本の森林から木材の出荷は滞るようになりました。
昭和34年建築学会のコンクリート宣言がありましたが、
相変わらず木造住宅を望む市民が多く、
外国産木材の輸入が盛んになったのです。

均一な木材が、安価で、容易に入手出来るようになり、
工業的な生産が可能になりました。
そこに塩化ビニールと言う全く新しい化学品が結びつくことで、
容易に住む箱が出来ることになり、住宅産業は飛躍的な発展を遂げました。
これ等の住宅メーカーや住宅部品のメーカーの生い立ちを見ますと、
多量生産の先頭に立っていた化学会社や
電器会社が母体になっている会社が多いようです。

工夫された「木材もどき」や、化学製品で成り立っている
モデル住宅をみますと、何となく頷けます。
住宅の部材に就いても、品質の等級(例えば、4スター等)を付けて
制限をしていますが、中には換気扇の助けを借りなければ、
室内の環境維持も危ういような物もあるようです。

そこで補っているのが、屋内の利便性や快適性であり、恰好良さです。
然し、問題点があります。
・格好良い快適そうな住宅は、不健康への落とし穴が拡大しています。
・利便性に富む住まいは、室内運動量が減り骨や筋肉の量に影響があります。
・快適そうな住環境は 、動物的な適応能力を低下させています。
・過剰な空調は、体の調節機能が退化し、
 自律神経が不調になる可能性があります。
等々ですが、こうした結果、スポーツジムに自動車で通う、
と云った滑稽な補填現象が起こっています。
健全な精神をお持ちの方から見れば、お笑いものですが…。

更に気になることは、女性で7年、男性で5年の寝たきりの長寿者が増え、
近親者や周囲の方々に過剰な負担をお掛けする、
いびつな長寿社会の一因になっていると言われています。
将に、化学物質と電化による人体実験場での終末の有様です。 
その結果、医療保険の赤字の大きな原因の一つとも推測されています。
自動車保険のように住宅保険をつくって、補うべきではないでしょうか。

現状の住宅の多くは、僅か30・40年前にあった
低炭素・低電化の社会を蔑んだ結果です。
どんな住まいでも良い、
ただ「住宅を持ちたい」との住民の欲求を満たす時代には、
工業生産的な住宅は止む得ない手段だったかもしれません。

然し、住む人々の健康や元気の視点に立ちますと、
決して健康とは言えない住宅神話の形成と継続的支配には、
電力界と同様に経済的なエゴの匂いを覚えるのです。

                            …次号へ続く

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

健康住宅研究会の活動サイトが「森に愛される家」としてリニューアル!
大きな特徴は「森のコンセルジュ」の設置。
住宅や建築の様々な疑問や不安を解消して、
建築家や工務店との橋渡しをお手伝いしてくれる心強い存在です。

先ずは新しくなったサイトをご覧下さい。
http://www.moriniaisareruie.com/

トップページ以下、森のコンセルジュ、森に愛される家の7つの約束、
モデルプラン、施行例、リフォーム、おススメ建材、会員社紹介…
説明動画とテーマソングのページもあります。

リフォームのページからは、好評「耐震健康シェルター 命守」と
新製品「木っずルーム 木っずnaシリーズ」もご紹介しています。

「森に愛される家」のロゴマークをご覧ください。

 

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

★ 森の駅推進協議会・健康住宅研究会 市川 皓一
「住宅内に耐震健康シェルターの備えを!」

震災はいつ来るか分かりません。シェルターが寝室なら就寝中も安心です!

☞「耐震健康シェルター・命守」は、公的機関試験で立証済みの耐震性。

☞「地震二次災害の万全な対策」は、延焼時の耐炎・煙害防止を標準装備。

☞「引越の必要がない短い工期」は、生活したまま完成し好評(平均3日)。

☞「木造家屋密集エリアへ普及」を実現するため、直販低価格。

住宅内設置のモデルルームで「実際に体感して下さい」!

■ 見学のお問合せ、お申し込みは「木っず」(鹿沼健康住宅推進協議会)へ。
(電話)0289-77-5810  (メール)kkz@mr-woodman.co.jp
■ 住所:住宅内設置モデルルーム/旧渡辺邸 東京都荒川区東尾久6−52–11
■ 交通:都電荒川線・JR日暮里舎人ライナー熊野前の両駅から徒歩2分。
■ 商品詳細:「命守」で検索できます。 
http://www.moriniaisareruie.com/taishin.html

耐震健康シェルター『命守(いのちもり)』の特徴
❶ 対耐震性。公的機関耐震実験済み。強固な木造モノコック構造。
❷ 耐炎構造。耐火ボードで外装包囲、地震後に発生する火災から延焼防止。      
❸ 煙害の対策。床下給気ファンを標準装備、火災時の煙害にも安心。
❹ 価格150万円。 高品質シェルターを組立費込の低価格で実現。
❺ 工事期間3日。 短期間の工事で、引越しの必要がなく合理的。
❻ 日本の森を守る総国産材。林業に利益還元、国土を守ります。
❼ 低温乾燥木材を使用。樹木本来の調湿機能と抗菌防虫で健康に。
❽ 鹿沼職人の伝統技術。仕上がり美しく信頼出来る日本の匠。
❾ 現有戸建住宅内にインセット。寝ている間の地震にも安心。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

★新・連載エッセイ/山小屋登山隊レポート 大森 明
「山の原水で水分補給」

森や山に行くと湧水を飲むのが楽しみだ。
八ヶ岳、槍ヶ岳、涸沢・穂高など、冷たくて美味しくて、
たいてい水量が豊富なのがまたうれしい。

登山や運動でたっぷり汗をかいているせいもあり、とにかく美味い。
竹筒や蛇口から出る冷たい水をがぶがぶ飲むのは、
便利な都会でもなかなか経験できない。

もっとも、江戸時代には
東京でも井の頭公園付近の湧水をひいて飲用していたというくらいだから、
都会でもやる気になれば、湧き水の恵みをまだまだ享受できるのかもしれない。
そうなったらよいなと思うが、ハードルはかなり高そうだ。

逆に、山岳地域ではビールは都会より高額なので、
下界のようにがぶがぶ飲む訳にはいかない。
物流・運搬コストなど費用がたくさんかかるのだから高額なのは当然だが、
必然的に山ではビールでなく湧水をガブ飲みすることになる。

ただ、尾根縦走中にポリタンクに汲んできた湧水をガブ飲みしすぎて、
足が動かなくなり登山隊メンバーに多大な迷惑をかけたこともある。
美味しい湧水も飲みすぎ注意!

なおオプションとして、スーパーやコンビニで売っている
白い粉(スポーツ飲料の粉末パック)を下界から山に持参し、
湧水に溶かして「山の湧水スポーツドリンク」として活用している。
これも結構いける。でもビールの粉末があればもっと幸せなのだが。

いずれにせよ、山や森では雨や岩肌をつたう水が地中に沁み込んで浄化され、
冷たくて美味しい湧水になる。
山と森の恵みに感謝しつつ飲むことにしている。

************

今回は水に関する話しを取り上げた。
下界でも水は人間にとって大切だが、時として猛威を振るう。
7月の西日本豪雨で被災された方に心よりお見舞い申し上げます。

 …次号へ続く
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★