木を買ってから家を建てる

日本の木材が時には外材より高くなる理由。
木を伐る時点では決して高くありません。
むしろ安いのです。
安いから手入れが行き届かない。
生産性も低い。

安いはずの木材がどうして高くなるのか。
それは木材の乾燥と流通構造の問題です。
短期間で乾燥させようとするとコストが高くなる。
需要に合わせて生産すれば、流通コストは最小限で済むのに、中間マージンや運送コストがかさむので、高くなるのです。

また木材の部位が製材後ばらばらに取引されるので、1本の木を最大限有効に、使いつくして家を建てるのと比べ、どうしても無駄が生じます。
 まぐろ一本買いでは、様々な部位が無駄なく使われることを、多くの方が知っています。
建築まで時間をいただけるなら、大黒柱の木をお客様自身が山で選び、伐った木を無駄なく使うのが一番です。
私たち「森に愛される家」では、金融機関の信用付与を活用した買付予約制度の導入により、立木を買ってから家を建てることを提案しています。
森にとっても、建主にとってメリットのある形です。
買主は設計後、工事開始まで半年から1年間待たなければなりませんが、その分安く買うことができます。

木の香りのする家を建てるには、伐ったのち、木の乾燥のため時間がかかることを納得していただく必要があるのです。
そうしないと高い木材を買うか、高温乾燥の集成材によって工場生産された木の香りのしない家をハウスメーカーから買わざるを得ません。

木を買ってから家を建てることをおススメします。